金沢能楽会(5月)行ってきました!&6月能楽会参加者募集

当塾は金沢能楽会の賛助会員として登録をさせていただいており、本日は5月定例能の観能会でした。ということで久しぶりにレポートさせていただきます。よくよく調べてみると前回の投稿はなんと去年の11月・・・こちらの投稿を完全にサボっておりました。

観能会参加は3月以来の2か月ぶり。去年以来ほぼ毎月欠かさず参加、半年近くを経過してやっと観能が日常の習慣として定着しました。お気に入りの座席もでき、月一で金沢通いをするのはよい気分転換にもなります。

さて、前回の投稿では「後見」の役回りについて書かせていただきましたが、今回はその後見が「出動」する自体となりなかなか興味深かったです。

何があったかというと、シテの一人が扇子を落とした時に、後ろに控えている後見の二人がさっと飛び出し、シテに扇子を握らせ衣装の乱れを整えて、何事もなかったかのように再開したというシーンがありました。

そしてこの半年近く能楽に通う中で私の偏見が改まった点が一つあります。それは「歌舞伎に比べて能は地味だ」と思っていたことです。今から思うとかなり失礼なことではあるのですが、この半年様々な演目を見る中で思うのは、実はシテの衣装はワキの衣装に比べそれなりに派手だということ。特にワキが演目後半で正体を現した時には、銀糸や金糸を織り込んだ結構派手な衣装で現れることが多いのです。

能楽師は黒や茶といった地味な衣装をまとっているイメージが強かったのですが、それは確かにワキやワキツレといった僧侶の役については当てはまりますが、シテの衣装については特に女役の衣装はきらびやかなものが多い。

そして能は派手なアクションやスペクタクルを見せない(その意味でも地味?)ものだとばかり思っていましたが、以前に「土蜘蛛」という演目を鑑賞した時には、源氏のお偉い武士が土蜘蛛の化け物と戦うというシーンがあり、能でもアクションものを扱うこともあるんだな、とその時はびっくりしてしまいました。シテの赤髪の鬘やギラギラの衣装などは歌舞伎の衣装にも通じるところがあり、その意味でも能と歌舞伎は似ている部分もあるんだなと感心したのを覚えています。


まだまだ勉強不足で、気の利いたコメントや感想も書けませんが、私なりの「ある楽しみ」を見つけられるようになりました。次回はそのあたりも書かせていただければと思います。