ガイダンス授業三回目 ~英語レッスン(一般の方)~ 構文の重要性と和文和訳について②

 前回に引き続き「和文和訳」と「It~to構文」について解説です。和文和訳の一部始終も動画にてご紹介していますので、学習塾YuのYoutubeの授業動画よりご覧ください

 恒例の、授業開始前の夕食タイム!12月に入り朝晩かなり冷えてきましたので、今季初のおでんでおもてなしです(^^♪

 本日も前回同様、和文英訳の解説がメインでした。本日の重要ポイントは「和文和訳・実演」と「仮主語It構文について」です。前回は何となくしかお伝えできていなかった和文和訳を、今回は最初から訳出完了までの一部始終を収録しておりますので、Youtubeチャネルよりご覧いただければ幸いです。

https://youtu.be/mbwOWD4GLsM

 私は常々「構文が重要だ」と申し上げていますが、それは何も試験でいい点数を取るため、ということだけから申し上げているわけではありません。構文理解の重要な点は「英語圏の(英語を母語とする)人々の物の考え方」を知る、ということにあり、前回もお伝えした通り構文が彼らにとっての理解の器となり、最終的に我々の発言を理解してもらえることになるからです。彼らに分かってもらえる英語を話すためには、構文に則った文章構築が必要不可欠です。

 今回の授業は、“It~to構文”の存在は知っているが、動名詞を主語として始める文章と何がどう違うのか、どう使い分けるのか、そもそも構文を使って表現する必要があるのか、という質問から始まりました。おそらく同様の疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか?私も学生の頃は「試験勉強のため」と割り切った構文理解と勉強しかしていませんでした。

 結論から申し上げると、“It~to構文を使う文章”も”動名詞で始まる文章”も伝える内容に違いはありません。ただ相手への伝わり方、理解してもらえる度合いが全然違います。私たち日本人にありがちなのは主語をひたすら大きくすること、つまり「これから俺が伝えたいテーマはコレだ!」と言わんばかりにとてつもない大きな主語(いわゆる「頭でっかち」の主語)を作りがちです。例えば、こんな日本語の英訳を考えてみましょう。

 例)21世紀の現代社会における英語学習のあり方を考えるのは、重要なことだ。

 →あ)”Thinking about how the English education are to be of the modern society in the 21th century is important.”

 →い)”It’s important to think about how it’s to be the English education of the of the modern society in the 21th century.”

 二つの質問をしたいと思います。一つ目は書きやすいのはどちらでしょうか?日本語的に感がていけば、日本語を頭から英語に訳して行けるあ)のほうが書きやすいと思います。二番目の質問んは、相手に理解してもらいやすいのはどちらでしょうか?それは、残念ながら圧倒的にい)の文章なのです。

 あ)の文章は我々が作りがちな「頭でっかち英文」の最たるものです、つまり”is important”の結論部分がかなり後にならないと分からない。対してい)は英語ネイティブの方向けの英文です。彼らは延々と続く主語を聞きながら「で、その主語は結論どうなの?どうなったの?」という結論部をまず知りたがります。つまり同じ内容でも我々はあ)と表現したいのに、理解する彼らはい)を聞きたがっている。つまり日本人と彼らとの間で伝えたいポイント/理解したいポイントが見事にずれているんですね。ここの認識を持つことがまず大切です。

 では彼らが素早くわかってもらうようにするためには、まず述語(=動詞、つまり結論)を一刻も早く伝えなくてはなりません。そんな時に「主語はさておき、まず動詞を先に伝えることができる」手段は何でしょうか?そう、それが”It is ~ to構文”なのです!例えば、

 例) It’s bothering / troublesome to ~(~は悩ましい、ややこしい、厄介だ)

と言いたいとき、とりあえず最初に”It’s a bit bothering / troublesome”と言ってしまえば、「ああ、これから言うことは厄介なことなんだ」という理解の器が相手の頭の中にできます。It構文を使って最初に”bothering / troublesome”なんだ、という結論を示すことができれば、話を聞く彼らは聞く準備ができますし、実際とても聞きやすく、理解しやすい英文になります

 さらに言ってしまうと、本当は”is bothering / troublesome”だけ言いたいのです。しかし文法上それは許されません。なぜなら、文章として成り立たせるためには英語は必ず最初に主語を置かなければいけないからです。だから仮の主語として(つまりお飾りとして)”It”をとりあえず置く、という裏ワザを使います。Itが仮の主語と呼ばれる所以です(実際に意味はないので)。そして結論(この場合は”is bothering / troublesome”)を言い終わったらすかさず「その”it”の内容はね、実は・・・」という感じで“to~”以下後続の文章が仮主語”It”のアリバイを説明するための説明となる、というのがこの”It is~to”構文の本来の理解方法です。そう、to~以下の文章とは”It”のアリバイ説明でしかないのですね。そう、そしてそのアリバイ説明はあたかもエルキュール・ポワロのように華麗になされるのです!

 少し難しいかもしれませんし、これは私独自の解釈なのでもちろん教科書にも載っていなければこのように説明する方もおそらくいないと思います。エルキュール・ポワロを引き合いに出すような変人もおそらく私だけでしょう(笑)ですが実際に構文というのは英語以外のヨーロッパ言語(私の場合はフランス語)を習っていると頻繁に出てきますし、「こうやって話しなさい!」という文章の方がある程度決まっていて、いわゆる日本語英語的な表現は理解してもらいづらいものなのです

 英語はまだそういった縛りが緩く、ある程度自由に話してもまだ理解してもらえるのですが、それは外国人同士の会話での話だと思っておいてください。やはり英語ネイティブの方との会話では、彼らの「理解の型(器)」にうまく話を落とし込んで、相手に理解してもらうという作業がどうしても必要になります。中学生や高校生の時に「試験によく出るから」という理由でなんとなく構文の暗記と理解をしていたかもしれませんが、実はこれは入試英語に必要なだけでなく社会人になってからも役立つスキル(知識)です。

 そして和文英訳のベースになるのはこの「構文の知識量」が重要になります。当たり前ですが、使える武器は多いほうがいい。包丁一本で料理するよりも、料理に最適な包丁で挑んだ方が簡単ですし、よりうまく料理できる。単語・文法・構文を覚える必要性とは、使える武器を少しでも多くするために必要だからだ、と理解してください。最終的には覚えなければならないのですが、覚えるためのモチベーションや背景が分かれば学習はスムーズになるはずです。

 今回の授業風景の一部をYoutubeでもアップさせていただきましたので、ご興味を持たれましたら学習塾Yuのチャネルよりご覧ください!本日は2部構成でアップしていますが、もう一つはニュース動画の解説とお役立ち表現のご紹介も載せましたのでご活用下さい。

https://youtu.be/4-F_GtFgsbc

そして次回予告はコチラから!チャレンジしてみて下さい!

https://youtu.be/1QKvnEKJB7o