一目置かれるフランス語表現② ~譲歩の従属節quoi queの使い方 ~

 最近Podcastを聞いていて頻繁に聞く表現が”quoi qu’il en soit“”(何であろうと), “quoi qu’il en coûte“(どれだけの対価を払っても), “quoi qu’il arrive“(何が起ころうとも)などの譲歩の表現”quoi que + 接続法”です。この表現、では誰がどういうシチュエーションでよく使うか分かりますか?そう、ヒントは数字の「24」ですが・・・

 そう、ご想像の通りフランス議会です(笑)今フランスはロックダウンの賛否、”sécurité générale”と憲法24条改正法案の議論で毎日大論争が繰り広げられていますが、与党はロックダウンと一連のコロナ対策を”quoi qu’il en coûte“(どれだけ対価を払っても)実現させたい。首相ジャン・カステックスと与党・政府は法案を”quoi qu’il arrive“(何があろうと)成立させたい、といった文脈でつかわれます。これらの表現は譲歩の従属節を形成する”quoi que~”をベースとした慣用表現です。例文で確認していきましょう