【北陸学院2020】入試英語を解いてみた!所感・解説と来春の対策①(リスニング)

 入試問題にチャレンジ!企画の第八弾は、私立・北陸学院高等学校の英語入試問題(2020年)です。いつもの採点結果は以下の証拠写真からご覧ください!

 

 2020年度の出題、なんと「9問間違い」という結果に・・・。講師としてお恥ずかしい限りです。また英作文は採点対象外としています。なぜだろうと間違った箇所を読み返してみると、かなりのケアレスミスが見つかりました。おそらくこの問題を解いたのが夜で、眠気をこらえながら解いたのだろうと思われる場所ばかりでした。こういう仕事モードで問題を解くのは良くないですね(笑)

 と、まあそんな言い訳はどうでもいいのですが、金沢学院高校と同様に第一問がリスニング問題、以降は選択・空欄補充・並べ替え・読解問題ときわめてオーソドックスな出題形式でした。難易度も中程度でした。解答した所感としては出題テーマのバランスが取れており、比較的良問が多いなと感じました。リスニング問題もそれなりのボリュームと難易度があり、また並べ替え問題や文章読解も派手さはないですが基礎がしっかり定着しており、かつ文章題も正確に読み込めていないと私のように間違いやすい、入試問題としては良問の部類に入るのではないかなと思います。さすがカトリック系の進学校で、英語をウリにしている学校ということもあり、英語に関しては正直なところ国公立にも引けを取っていません。公立高校との併願の場合、英語は北陸学院にレベルを合わせた対策をしておいたほうが良いです

 全般的な対策としては他校対策と同様教科書の理解を完璧にしておくこと、読解問題を解き慣れておくこと、リスニングの耳を慣らしておくことで対応可能です。一つ注意が必要なのは、第一問リスニングの最後の問いです。聞き取った会話文の内容を受けて、質問に対する英作文を書かせるというものですが、この箇所が全体の中で「リスニング+英作文」という合わせ技が必要になる、それなりに難しい箇所です。他校でもこうした形式の問いは見られないため、北陸学院特有と言ってよいでしょう。ここはしっかりとした対応が必要です。後ほど詳しく見ていきます。

第一問:リスニング問題

北陸学院と金沢学院高校は、国公立高校入試を除けば数少ないリスニング問題が課される私立高校の一つです。しかし両校のリスニング試験の全体に占める比重はかなり違います。

 まず試験時間そのものが長いです。リスニングの文章読み上げ時間だけで16分近く、かつ最後の問いが自由英作文なので実質10分程度はかかるでしょうから、実質試験時間の半分弱の時間がリスニング問題の解答に充てられることになります。実際リスニング試験は北陸学院が最長で、他校のリスニング試験が5,6分なのに比べて明らかに長いのです。つまり北陸学院の入試英語はリスニング対策をしっかりやらないと点数は伸ばせない、ある意味では「リスニングを制する者が英語を制す」と言えます。

 そして出題も、試験時間が長いだけでなく文章のボリュームも結構あり、かつ一筋縄では解答できないものが多い。公立高校入試のリスニングであるような単語/表現の書きとりという単純な問いではなく、スクリプト全体の内容を問うているような形式です。高校入試のリスニングとしては良問の部類に入るかなと思います。いずれにしても北陸学院を目指す、ないし併願される方はリスニング対策は避けて通れないと思っておいてください。日頃の積み重ねが点数に如実に表れる試験だといえます。

 ですが北陸学院のリスニング試験は標準的な米語、かつ読上げ速度もスタンダードで、英検のリスニング試験に近い印象を受けます。難解な単語や熟語表現があるわけでも、特定の地域のアクセントのため聞き取りづらい、ということも全くありません。そのため中学校の教科書レベルの聞き取りができれば問題ありません。

 解法としては、例によって問題は先読みが原則ですが、北陸学院の場合選択肢のみが示されている問いばかりですのであまり効果がありません。その分、何が問われても良いように問題文の的確なメモ、特に数字や制約条件に関するインフォメーションを的確にメモることが求められます。後でも述べますが“~ty”と”-teen”との聞き分け、また複合条件をもとに結論を考えさせる問題など、短時間で確実に理解・解答しなければならない問いが多くタフです。