【石川高専2020】入試英語を解いてみた!所感・解説と来春の対策

 入試問題にチャレンジ!企画の第五弾は、国立高校・石川工業専門学校の英語入試問題(2020年)です。いつもの採点結果は以下の証拠写真からご覧ください!

 

 2020年度のみですが「2問間違い」でした。センター試験のように全問選択式なら配点も出せるのですが・・・過去問解答の配点も「予想配点」らしくあまり信用はできない。また英作文は採点していないため、「選択式問題で間違えた数」を公開するのみにとどめます。

 先日の金大付属を解答した後で「国公立対策を特別に組んだ方が良いだろうか」と思ってしまい、石川高専の過去問を解いてから考えようと思いながら解きました。が、さすがに金大付属ほどは難しくもなく2問間違いにとどめることができました。話は少しそれますが、新入社員の研修時に高専卒の子と一緒のグループになったのですが、とても優秀だったのを記憶しています(笑)なので問題もそれなりに難しいかと思いつつ解きましたが・・・

 初めに総括から。私が解いても2問間違いで済んだため、難易度としては中程度です。少なくとも英語についていえば金大付属のように、国立高校ということを変に意識する必要は全くありません(断言)。問題は素直な問いで、リスニング試験もありません。他の科目は分かりませんが、少なくとも英語については教科書レベルの知識をしっかり定着させておけば問題ないかと思われます。難問・奇問の類も全く見られず、素の英語力が試される感じでしょうかね。

 石川高専については特に特筆するような難傾向の問題がないため、今回はこのまま開設へ突入したいと思います。

第一問:選択問題(同じ内容となる表現の組合せ)

第一問は問題文の示す通り「二つの英文がほぼ同じ意味をあらわす」ような組み合わせを選ばせるもの。内容は教科書レベルの単語・文法をしっかりおさえておけば全く問題ありません。

敢えての対策と言えば「言換え問題」に習熟しておくことくらいでしょうか。ここでは当塾も利用するテキストをご紹介しましょう。いずれも文英堂出版『シグマベスト』シリーズですが、

 ・『最高水準問題集 英語 中学3年』

 ・『最高水準問題集 高校入試 英語』

 ・『最高水準特進問題集 英語 中学2年/3年』

が良いかと思います。これらのテキストで「各組の2文がほぼ同じ意味をあらわすように、空欄補充をさせる」形式の練習問題が豊富に収録されているため、自習用としてもこれらのテキストは優れものです。また石川高専・専願受験の場合は直接影響はありませんが、公立高校を併願する場合は英作文スキルは必須となりますので、第一問の言換え問題を通じて語彙力も同時に養うような訓練を心がけてみて下さい。言換え表現の引き出しが増えると自由英作文の表現力も上がります。

第二問:選択問題(正しい会話文の応答選択)

第二問も選択問題ですが、会話文章の中で正しい応答内容を選択させるものです。会話形式の問いなので会話表現がたくさん出てくるのかと思いましたが、単なる会話版の読解問題でした。そして第二問は全文を読まなくても解答が可能です。例えば問一は

 B:()

 A:I tried. Actually, …

 ここを見ただけで「Aが何かを試した」ことが分かります。選択肢を見ると「何かを試した」という内容をあらわす選択肢は、

 ア:Where was he from? → ”I tried.”はWhere~に対する答えではない

 イ:Did you answer in English? → 「あなた(A)」が「答えた」、という内容なのでこれが正解

 ウ:When did you meet him? → ア:に同じ

 エ:Did he come from the station? → 「彼」が何かをした、という話ではない

よりイが正しいと分かります。また問五は

 A:No, but (). I’m looking forward to it.

 より「何かを楽しみにしている」その内容が問われていることが分かります。この文章だけを読み選択肢を見ても、

 ア:I didn’t know it was a new shop. → 「楽しみにする」内容に該当しない、かつ過去形のため”look forward to~”という未来の内容とそぐわない

 イ:I ate pizza there with my family last week. → ア同様過去形のため×

 ウ:I don’t like there food at all. → 「楽しみにする」内容に該当しない

 エ:I will go there with my sister next Sunday. → 「楽しみにする」内容かつ未来形なのでこれが正解

と分かります。会話文自体が短いため全文読んでも問題ありませんが、この解法で時間を節約できるので余裕のある場合は試してみて下さい。

第三問:文章読解

第三問、第五問、第六問は文章読解問題が続きますが、第三問は文法問題/内容把握が半々ずつ出題されています。

問一は単語・文法問題ですので全文を読む必要は全くなく、選択肢の一文を見るだけで解答可能です。問二は内容合致の選択肢を選ぶものなので、この問いのみが唯一文章読解問題となります。ここでも基本は選択肢の先読みです。ですがそれを意識する以前に、問一で文章全体の何分の一かは読むことになるため、文章全体の内容はおのずと想像できるのではないかと思います。第三問はあまり文章読解問題ということを意識することもなく解けるかと思います。

第四問:並べ替え問題

与えられた単語群を適切な形に並べ替える問題です。この問題も先ほどご紹介した問題集内の並べ替え問題に習熟すれば難しいことは何もありません。並べ替え問題のポイントは「与えた単語群だけをまず見て、完成形の文章を想像すること」でしょうか。あくまで想像レベルで問題ありません。石川高専の場合は、与えられた単語群から文章がほぼ想像できるため、ここでも「選択肢の先読み」が基本となります。また第四問は会話文でしたが、ここでも第二問同様、会話特有の表現が出てくることは全くありませんでした。

第五問:文章読解

第五問も第三問、第六問同様文章読解ですが、問題文を前提として、与えられた資料の中から正しい内容を読み取る形式のものです。ガッツリ資料読解というわけではありませんが、文章が正しく理解できていないと資料の読取りができないのでややこしいです。

話が少しずれますが、私は第五問で与えられている英文の形式が嫌いです。なぜなら「AはBだ」「CはDだ」「EはFではない」・・・という、論理関係も何もない単なる説明文章が延々と続くからです。パラグラフ・ライティングの形式で書かれたものでは全くなく、いかにも「日本人が作文した英文」になっていて、文章全体のメリハリもなく内容が全く頭に入ってこないパターンの文章です。もう言いたい放題ですね(笑)

ですので、この手ののっぺらぼうな文章が出題された際は、適宜メモ書きで文章中の情報を整理するようにしましょう。そうしないと、読み終わった後で何も頭に入っていない、というリスクがあります。日本語でよいので、問題文を解く前に5W1Hをまとめてみるのが良い練習になると思います。実際、数字を問う選択肢がいくつかあるので、数字には少し注意を高めて読めるようになるとよいでしょう。

第六問:文章読解

第六問も文章読解問題の形式は取っていますが、最後の問い以外は文章の内容言換え問題です。例えば問三、問四は

 …So you can easily guess the meaning of the word ‘prehistory’. It means (3)

 …If you don’t know the meaning of the word ‘trainer’, you can guess it. It means(4)

とあります。両問ともに”It means(選択肢)”となっていることから、直前の単語’prehistory’や’trainer’を言換えた表現となることが分かります。ここでも直前の一文を読むだけで対応可能です。選択肢の箇所と直前、直後の文章との関係(言換え、対比、反論など)が分かれば、文章をすべて読む必要は全くないのです。しかしながら、やはり最後の問いは「文章の内容に合うものを~」というものなので、一読は必要です。ですが第三問同様、それ以前に解答した問いから文章全体のテーマがなんとなくつかめているはずです。なのでこの第七問も、第六問までの解答の過程で内容がつかめていれば、文章を改めて読み返す必要はありません。

総括:

他の科目はともかく、英語の問題は平易です。教科書+中級程度の問題集が完璧に理解できていれば十分対応できるレベルです。ただし公立高校を併願する場合はリスニングや英作文など、石川高専の英語では問われない形式の問題も出題されるため、その準備もしておく必要があります。難易度としては公立高校のほうが高いように見受けられますので、併願の場合は少なくとも公立高校のレベルに焦点を合わせて対策をした方が良いでしょう。公立レベルでの勉強をすることで、おのずと高専レベルはクリアしていることになるからです。

また私はそれほど詳しくありませんが、高専と公立の併願には色々面倒くさいことがあるみたいですが、そこら辺の事情は当塾としては立ち入りません(笑)一人ひとりが希望する進路を目指していただければそれで十分だと思います。