センター試験過去問の所感と、来春の対策:その①

昨日に引き続き、センター試験過去問を解いた所感と、私なりに考えた対策方法です。もちろん実際に授業で詳細はお伝えしていきたいのですが、私がどのように解いたのかをここに公開したいと思います!

言っておきますが、私はもう学生離れて20年以上経つオジサンです。そんなオジサンでもこれだけやれば解けるのだから、頭の柔らかい君たちにできないはずがない!と喝を入れるのが本当の目的(笑)では第一問から見ていきましょう。

第一問:発音

 日頃から「頭の中で単語を発音しながら覚える」というのを習慣化していればここはおそらく問題ないでしょう。第一問は特別何かの対策があるわけではなく、日々の積み重ねがきちんとできていれば心配するには及びません。

 ただし、たまにややこしい(紛らわしい)のが出題されることもあります。例えば”raise”と”rise”。前者は綴り上は「イズ」と読みたくなりますが「イズ」、逆に後者が「イズ」になりますのでご注意を。また発音だけでなく前者が自動詞、後者が他動詞なのでそこも四択で出題されます。

 あとは、とてもマニアックな出題が一つありました。「読まないh(エイチ)」を選ばせる問題です(2018年・追試)「hole / honest / honor / hour」の4択ですが、honest以下頭の中で発音すると「アレッ?読まないh?」と一瞬混乱しますが、確かに「読まない」というのも発音のうち(もはや屁理屈?)なので「hole」が正解と分かります。

 発音は小中高のどの教科書でも発音記号がついているので、あいまいにせずきちんと発音できるようにしておいて下さい。

 第一問は基本的に時間をかけるべきではない箇所なので、次の時短解法をお勧めします。

 ①最初の三つの選択肢を見る(全部を見ないことがポイント

 ②①の中で2:1に分かれたら、その1が正解(仲間外れ)

 ③①が3:0(すべて同じ)だったら、4番目の選択肢が正解(仲間外れ)

 理屈は簡単で「仲間外れ」が発生する最小構成単位は3です。したがって4つの選択肢をすべて見る必要がないのです。わずかな時間ではありますが後半の長文読解のために少しでも時間を確保できるようにしましょう。どうせ優秀なあなたのことなので、全体の見直しの時にさらっと見直せば十分でしょう!(と信じます)

第二問パートA:4択(単語/熟語/構文)

 パートA熟語表現についての問いが大半ですが、少し複雑な高度な分詞構文、独立関係代名詞、仮定法表現、Itで始まる構文など幅広く問われます。解いた限りでは何か一定の傾向があるわけでもなく、それこそまんべんなく問われている感じです。

 第二問についても特別な対策があるわけでもなく、やはり第一問と同様に日々の積み重ねが確実に点数に反映される個所だと思われます。逆にまんべんなく問われる分、よく間違える箇所が単語なのか、熟語なのか、文法なのか、構文なのか、を自己採点後にきちんと分析して、その分野を問題集で集中的に復習するのが王道のやり方でしょうね。

 当塾では「速読英単語」「速読英熟語」「解体英語構文」を使いながら間違えた個所を徹底解説、演習するような講義を行いますが、Z会のテキストは良くできているので基本は自学自習して解決できるようにしましょう!(そこは部活の自主練と一緒です)

 第二問パートB:並べ替えて2番目/5番目を選ぶ

 パートBもパートA同様に総合力が問われますが、パートAよりも多少対策が立てやすい箇所でもあるといえます。基本は熟語や構文の知識があることを前提として、私はこのような練習方法と解き方を提案します。

 ①選択肢「だけ」を見て完成形の文章を作ってみる。ここでは「意味は深く考えない」で「なんとなく」文章を作って(想像して)みることが重要。

 ②予想作文ができたら初めて問題文を読み、前後の文脈と意味を確認する。

 ③①の作文と、②の意味とを照らし合わせて最終的な正解を作る

というやり方が良いかなと思います。というのは①の段階で8割の作業はすでに終わっており、②③は①の確認作業でしかないからです。

 パートB解法の裏ワザとしては、①で完成した文章だけを見てマークして次の問題に進む、ということ。つまり②③の確認作業を端折る、というやり方です。(私はそうしています)ただしこれには条件があり、「全体を40~50分以内で終える学力(もしくは自信?)がある場合のみ」つまり見直しの時間を十分確保する能力がある場合のみ、お勧めします(つまりその見直しの時に初めて問題文を読む)。ちょっとドキドキかもしれませんが、後半の長文読解がなんとなく難しそうだと感じた時はおススメしたいです。

 なぜならこの手の出題は②③の確認から入ると「ハマってしまう」リスクがある出題だからです。意味が通じるかどうか、よりも「英語の文章として成り立つかどうか」を最優先に考えるようにしましょう。実際パートBが求めているスキルはそこです。

第二問パートC:正しい組み合わせ

 これもパートB同様、まず「選択肢から読む」ようにしましょう。ただしパートCはパートBとは違い、組み合わせのパターンが複数存在しますので、以下の解法を提案します。

 ①選択肢「だけ」を見て完成形の文章を複数作ってみる。ここで8つの選択肢を妥当な2つの選択肢に絞る

 ②予想作文ができたら初めて問題文を読み、前後の文脈と意味を確認する。

 ③①の作文と、②の意味とを照らし合わせて最終的な正解を作る

選択肢が総当たりの8パターンから、文法的に成り立ち得る2パターンに絞れるはずなので、その2つに絞ったうえで初めて問題文を読み、意味内容との整合性を確認する、という解法になります。基本的にはパートBとやることは変わりません。選択肢が8つもあるということで焦る学生はいないかとは思いますが、逆に選択肢が総当たりになっているので、選択問題のようで実は「単語が与えられた」指定英作文の問題ともいえます。

第三問パートA:不要なフレーズを除去

 パートAに限らず第三問全般に言えることは、第二問の解法と同様に「問題文は読むな!選択肢だけを読め!」ということです。

 なぜか?これは実は第一問の解き方と同じなんですね。解き方としては

 ①4つの「選択肢」をざっと読む。

 ②そのうち「なんとなく毛色の違う選択肢(つまり仲間外れ)」を一つ選ぶ。

 ③問題文を読み、文脈を意味を確認する。

優秀な君なら、第一問と同様に①の段階で「最初の3つを読む→①2:1に分かれたらその1が正解(仲間外れ)②3:0に分かれたら、4番目の選択肢が正解(仲間外れ)」という選別作業を行っても構いません。ただ、発音の場合と異なり文章の理解になるのでリスクが高くあまりお勧めしません。

 パートAの王道となる解法は「定冠詞(the)」や「指示代名詞」に着目することです。つまり「the~」「He / She / It / These」といった表現は絶対にその文章以前の何かを指しています。つまり「その以前の文章との関連がある(仲間外れではない)」可能性が高いのです。例えば次のような問題で①~③の中から仲間外れを選ぶ際、

 A person has come to our town.

 ①The person was one of the most famous basketball player…

 ②My friend told me that news this afternoon.

 ③Soon I was realized that he was actually, Mickeal Jordan!

①③が最初の”A person”という主語を”The person”や”he”という定冠詞、指示代名詞で繋いでいるのがわかるかと思います。つまり①③はこの文章のテーマの要素の一つなのです。それに対して②は、テーマである”A person”に対してつながる単語が何もありません。つまり「関係のない」テーマなのです。

また選択肢が「主題に対する並列の例文」となっているパターンも結構多く出題されています。例えば

 The earth is believed to be round, but certain people affirm the earth is flat.

  ①One example is that….

  ②Another example also shows that….

  ③The relation between the earth and the moon is also interesting, because…

  ④According to such scientists who support the hypothesis,…

 「地球が平らだ(the earth is flat)」というテーマの例を以下の選択肢で延々と説明するパターンで、パラグラフライティングの典型的な書き方ですが、明らかに③だけ「月」や「地球と月の関係」という、主題とは関係のない話題は「仲間外れ」となりますので③が正解となります。

 ここで重要なのは、「パラグラフライティングのルールを知っていれば全文を読む必要がない」ということです。冒頭のつなぎ言葉”One example”や”Another example”といった表現を見た瞬間に「主題の例文だ」と分かるので、同じ仲間である(つまり仲間外れではない)というのが瞬間的に判断できるのです。あとは全体の見直しの時にじっくりと見直せばよい、という気持ちで「ざっと」解いておけばよいかと思います。