National Assembly in Paris.

小栗裕介 

学習塾Yu代表 慶應義塾大学大学院卒・フランス留学経験 (パリ政治学院・大学院)国際政治学専攻) 

あなたとフランス・フランス語との最初の出会いはいつでしたか?

私は中学校入学時、フランス国家『ラ・マルセイエーズ』を暗唱させられたのが最初の出会いでした。私の母校はカトリック系のミッションスクールで、上智大学の神学科を卒業した神父が設立した学校です。その影響もあり、学生は入学時に全員がオリエンテーションの一週間の間に『ラ・マルセイエーズ』を暗唱させられます。

そんなことは無理だ、とおそらく誰もがお感じになるかと思います。英語すらまともに習ったことのない、たかだか12歳の子供が、ですよ。

ところが、一週間後には全員がちゃんと覚えて、笑いながらでも歌えるようになるのです。改めて、幼少期の語学学習というのは凄まじいものだなと思います。30年近く経った今でもはっきりと覚えているくらいですから。

そして学校教育が何かとフランス色を強調し、英語の教師や校長も「英語よりもフランス語ができる方が国際人だ」という理念を一人一人に浸透させようとしていました。

今でも覚えているのは、中学一年の最初の英語の授業、先生は英語よりもまず初めに「星の王子様」のとある一節(当然フランス語)を黒板に書き殴り、「英語なんかとっととマスターしろ!フランス語に比べれば難しくない!」と生徒たちを激励していました。(その教師も上智大学の仏文科卒でしたから尚更です)

私のフランスとの出会いは、このようにかなり「強烈」なものでした。

当然大学進学する前から、当然のごとく「大学に入ったらフランス語」という意識で六年間を過ごしてきたのを覚えています。フランス語以外を専攻しようものなら、それこそ「破門」されてしまうんじゃないかと無意識に怯えてしまうくらい、私にとって「フランス」や「フランス語」というのは「聖なる存在」でもありました。

さて、あなたのフランス・フランス語との出会いはなんでしたか?

おそらく私ほど強烈な体験をなされた方はそういらっしゃらないとは思いますが、皆さんの中での「フランスってすごい」「憧れる」だったり、「フランス語をペラペラ喋れたらかっこいい!」「美しいパリジェンヌとお知り合いになりたい(笑)」だったり、夢や憧れを抱いているはずです。

その思いをぜひ大切にしていただきたいです。

今でもフランス語は大学の第二外国語として履修する外国語として、不動の地位を築いていると言えます。「学生の頃にフランス語やってました」という方に、社会人になってから数多くお会いしてきました。

と同時に「難しくて途中でやめちゃいました・・・」っていう方が9割以上です。やっぱりフランス語は難しい、というイメージが強いのもまた事実。

実際、フランス語は英語に比べて文法も複雑ですが、英語との比較で類似している単語や文法概念など、実は英語との比較で割とすんなりと理解できるところも多々あります。

あなたが一番最初にフランスやフランス語に出会った時のワクワク感を、もう一度思い出してみてください。フランス語を使って「こんなふうになりたい!」「こんなことがしてみたい!」と思った、当時のワクワク感をもう一度思い出してみてください。

日本でも、渡仏してからも、フランス語学習で挫けそうになったことは何度もありましたが、中学生の時に感じたフランス・フランス語に対する「圧倒的な何か」、とにかくすごい!かっこいい!話してみたい!というあの頃の思いが勉強の励みになりました。

そんな皆さんの「思い」や「夢」を聞かせて下さい。その実現のために当塾がお手伝いできることがあれば幸いです。

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