「留学コーチング」とは?

皆様

コロナ禍で毎日のように社会情勢が激動する中、様々な思いをされながら日々を過ごされてきたことと存じます。

当塾の今年の成果としては「やり直し中学英語」の一年のプログラムを無事に終えることができたことです。そしてこの一年の英語・フランス語関連で当塾が行ってきた様々な情報発信を踏まえ、今年より「留学コーチング」サービスの提供を開始する運びとなりました。

 

「留学コーチング」とは?

「留学コーチング」とは当塾による造語ですが、これは「留学を決断するまでの物事の考え方」や「留学決断から渡航日まで、留学中の学業や生活に対する考え方」について伴走型で行う当塾の教育サービスです。

ではなぜそのような「留学コーチング」が必要だと当塾は考えているのか?それはズバリ当塾の「夢・実現指導」と大いに関連があります。

当塾は、必ずしも受験英語指導を目的としているわけではなく、そして留学を手放しで推奨しているわけではありません。むしろ当塾が重きを置くのは「その決断・結論になぜ/どのようにして至ったのか」というプロセスそんものを重視しているからです。

したがって「志望校合格」や「留学実現」というのも、その「夢・実現指導」の結果として達成されたものであるという考え方に立っています。ですから、あくまでもベースにあるのは「語学教育を通じた学習習慣・学習マインド」としての立場が当塾指導の一丁目・一番地です

コーチングが目指すもの

そんな指導方針がベースとしてある中で、ではなぜ「コーチング」なのか?

学校でいい成績を取る、志望する高校や大学に合格できる、というのもそれはそれで重要な目標ではあると思います。そして従来の学習塾・予備校というのはそれらの目標をサポートするためのものでした。

ですが、近年の大学・高校入試の英語の出題トレンドを分析する中で見えてきたこと、それは「優秀な成績を収める」「有名高校・大学出身である」というだけでは今後は生きていけない時代になるだろうということです。

それは以前に当塾が「東大メンタル」に関する連載記事の中でも繰り返し述べさせていただいた「メタ認知能力」とも関連しています。つまり今までの「正しい答えを導き出せるような教育・思考方法」から「答えがない状況で自分なりの正解を見つけていく教育・思考方法」へと明らかに教育の力点が変わって来ているのです

コーチングが求められる理由

では、なぜこのような能力を国家を挙げて高めるような方針に舵を切ったのでしょうか?

その背景にはここ数年のコロナ禍での各国政府の対応があると言えます。具体的には、コロナ対応を通じて今までの教育に欠けていたことが露呈した、というのが私の見解です。

感染者数を徹底的に抑え込むことを是とする国もあれば、ある一定度の感染者が出ることはもはや仕方がないこととして経済回復にむしろ重きを置く国もあるなど、防疫対策一つとっても本当に対応は国により様々です。そして何が「正解」なのか、というのはWHOも、誰も分かりません。

そう、もはや誰も答えが分からない、そしてその「正解」が存在するのかどうかも分からない、それが現代を取り巻く現状だと言えます。こうした状況下で本当に大切なのは「正解を作り出す」そしてそのベースとして「物事をきちんと考える」「他人の話をよく聞き、そして自分の意見を的確に伝える」という当たり前のことです。それらがいかにおざなりにされ、「右に倣え」の教育が行われていたか、ということがこの数年間の社会情勢で露見してしまいました。

病と希望

そしてコロナ禍が発生する以前から世界を徐々に蝕んでいたもう一つの「病」があります。それは「他人に対する非寛容」という病です。

ドナルド・トランプ前大統領が就任した頃からアメリカをはじめ各国で再び勢いを増している政治的右傾化・民族主義化、排外思想の高まりと民族対立の再燃、経済的な保護主義政策など、様々な形をとって世界を脅かしつつあります。

まさに教育の最大の目的の一つである「多様性の理解」が否定されようとしている様相が、世界各地で同時多発的に散見されたのは近年の社会・政治的な風景として特筆すべきことです。

 

そうした中、希望の芽も同時に生まれつつあります。それはSNSを通じた、文字通り世界規模での環境運動、人権運動を初めとするグローバルな市民運動の数々です。

世の中が閉鎖的になり、人間同士の相互不信がますます高まりつつある中で、若い世代の人間が主導するそうしたグローバルな連帯活動を見ると、私も留学していた当時のピュアな自分の信念を思い出しました。

例えそれがバベルの塔を完成させるような、気の遠くなるような作業だったとしても、それを信じる人間の想いが続く限り、人間が連帯するということには無限の可能性がある。その第一歩は、異国のこと、そしてそこに住まう、文化も言語も全く違う他人のことを知ることなのではないかと考えています。

あなたのご近所の方も、異国に住む人も、全ては「知る」ことから始まります。

それは極々些細な、小さな一歩かもしれません。ですが当塾はその「小さな一歩」を踏み出す勇気と決断をされる全ての方のために、そしてその「知」という小さな芽を大樹に育て上げるため、一人でも多くの方々に「留学」という貴重な経験をしてもらいたい。

そのため、留学コーチングを通じて「留学とは自分にとってどういうものか」というテーマに対する自分なりの答えを見つけてもらう、そしてそれを見つける過程で思考力・学習習慣・好奇心を養ってほしという素朴な思いから、当事業の開始をここにご報告させていただきたいと思います。

一人でも多くの方が「知る」ということに対する好奇心を持ち続け、その延長上に留学の実現、そして充実した人生を歩んでいけるようなお手伝いができればと考えております。